玄関ドアの点検・調整方法

<リクシル LIXIL リシェント>

LIXIL(リクシル)「リシェント」の点検・調整について

  • 玄関ドアを長期間商品をご使用になりますとねじのゆるみが発生することがあります。玄関ドアのねじがはずれたり、ゆるんでいないか時々点検してください。
  • 玄関ドア、網戸の取りはずしや調整を行う前に、説明書を読んで正しい操作を行ってください。取りはずしや取付け・調整などを行う際は、周囲に人がいないことを確認し、安全に十分注意して行ってください。
  • サッシやドアの錠は絶対に分解しないでください。故障して施解錠できなくなるおそれがあります。
  • 玄関ドアの取り外し・調整の後はドアの近くに、小さなお子さまが飲み込んでしまうような部品が落ちていないかご確認ください。

安全上のご注意について

  • 玄関ドアの開閉時には、丁番側のすき間に絶対に手を置かないでください。指を挟んで大ケガをするおそれがあります。特にお子さまにはご注意ください。
  • 玄関ドアの開閉にあたっては、必ず把手(ハンドル)を持って操作してください。把手から手を離したり、ドアの先端に手を置くと、突風などでドアが急に閉まったとき、ドアと枠の間で指を挟み、思わぬケガをするおそれがあります。特にお子さまにはご注意ください。
  • 小さなお子さまが出入りする時は、保護者が付き添って開閉するようにしてください。風の強いときはドアを閉めて、必ず錠をかけてください。風によりドアが急に開閉することがあり、ドアの破損やケガにつながるおそれがあります。
  • ドア開閉時に、扉の下部に足があたらないようにしてください。足を挟んでケガをするおそれがあります。特にお子さまやサンダル履きでの開閉のときには、ご注意ください。
  • 外出時や就寝時、また強風時には必ずドアを閉め、主錠だけでなくクレセントロックや補助錠も必ず施錠してください。
  • 開閉時や操作時に異常(がたつき、異音、重い、固いなど)を感じた場合は、ご使用を中止しして、玄関.jpもしくはリクシルまでご連絡ください。

玄関ドアの各部の名称

玄関ドア「リシェント」の名称

ドアガード、ガードロック

訪問者確認用であり、錠ではありません。

セキュリティサムターン

万一ガラスを割られて外から手を入れられてもつまみがないため鍵が開けられないシステムです。(シリンダー錠または下シリンダー鍵の室内側)※商品によっては、つかない場合もあります。

ドアクローザ

ドアをゆっくり閉じる働きをします。

把手(ハンドル)

把手にはいろいろなタイプがあり、それぞれ操作方法が異なります。

ストライク(ラッチ受部)、ストライク(デッドボルト受部)

ドアを閉める際や、施錠した際に出る金属の棒を受ける金具です。

フランス落とし(玄関ドアシリーズにより、下部のみロック付きとロックなしがあります。)

子扉を固定する金具です。

シリンダー錠・下シリンダー錠(ツーロック)

ひとつのキーで、外からシリンダー錠、下シリンダー錠の両方が開け閉めできます。外出、就寝時は施錠してください。風の強いときはドアを閉めて、必ず錠をかけてください。

丁番(玄関ドアシリーズにより、ピボットヒンジと丁番タイプがあります。)

ドア本体や子扉を枠に吊込む金具です。

エントリーシステム(電気錠)

各部名称や使い方は、各システムの取扱い説明書をご確認ください。

ドアクローザの調整

各種取付けねじは、必ず締付けてください。締付けがゆるいと落下・故障の原因になります。

※閉じ速度は、早くしすぎないでください。指などを挟むおそれがあります。※調整ねじは、遅くなる方から早くなる方へ調整してください。※調整ねじは、左へ1回転以上回転させないでください。油もれを起こすおそれがあります。

ご使用中にいろいろな不具合が発生することがあります。そのままにしておきますと、ドアクローザが破損し、人身事故などの原因になるおそれがあります。お手入れのときなどを利用して点検してください。

リシェントのクローザー調整

閉じ速度の調整

1.閉じ速度は、第1速度区間及び第2速度区間、それぞれ個別の調整ねじで行います。

MAH-574Z_041_2

2.速度調整ねじを左右いずれかに回転させます。適正速度は、ドアの閉じ始めから閉じ終わりまで5~8秒位です。

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ラッチングアクションの調整

ラッチングアクションは、ドアが閉鎖位置直前(約3°)まできた時点でドアを素早く閉める機能です。風が強くドアが閉まりきらない場合などに使用します。ラッチングアクション調整ねじを反時計方向に回転すると、素早くドアが閉まります。※ラッチングアクション調整ねじは左へ2回転以上回転させないでください。

ストップ角度の設定

※商品によって装備されているものが異なります。

【ツマミタイプ・レバータイプの場合】

1.ドアをストップさせたい角度まで開いてください。
2.開いた位置でのリンクの↑部を押し上げてください。リンクが押しあがらない場合は、ドアを前後にゆすりながら押し上げてください。
3.ツマミを必ず右へ90°回してください。ツマミが回らない場合は、ドアを前後にゆすりながらやり直してください。または、レバーを倒してください。

お願い

ツマミは必ず右へ90°回すようにしてください。右へ90°回さないとストップ装置の故障の原因になります。レバーは完全に倒してください。

〔ツマミタイプ〕

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〔レバータイプ〕

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【ねじタイプの場合】

1.ドアをストップさせたい角度まで開いてください。
2.フックを引き抜いてください。
3.開いた位置でストップねじをドライバーで締めこんでください。その際、識別マーク(黄色い部分)が見えなくなるまで締め込んでください。完全に締まりきらない場合はドアを前後にゆすりながら締め込んでください。※識別マーク(黄色)が見える場合は、ストップねじの締め付けが不十分です。

〔ねじタイプ〕

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ストップ角度の再設定

4.ドアを開きストップ状態にしてください。
5.【ツマミタイプの場合】ツマミを必ず左へ90°回してください。【レバータイプの場合】レバーを起こしてください。【ねじタイプの場合】ストップねじが回らなくなるまでねじをゆるめてください。
6.リンクの↓部をいっぱいに引き降ろすとストップ状態が解除され設定前の状態に戻ります。リンクが引き降ろしにくい場合はドアを開く方向に押しながらリンクを引き降ろしてください。
7.再度、手順1.~3.にしたがってストップ角度の設定を行ってください。

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〔ツマミタイプ〕

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〔レバータイプ〕

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〔ねじタイプ〕

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バックチェック強さの調整方法

※バックチェック機構付の商品をお使いになっているお施主さまのみ対象となります。

●強風等でドアが急激に開くのを緩和するためバックチェック機構がついています。開扉時、約80°からバックチェック機能がはたらき、ドアを開くのが重くなります。バックチェックの強さは調整弁にて調整してください。

お願い

●バックチェック調整ねじは左右に1回転以上回転させないでください。強くなる方向に1回転以上回してバックチェックを繰り返し使用するとドア本体、枠に力が加わり製品に変形がおきる場合があります。弱くなる方向に1回転以上回すと油モレを起こし、正常に機能しなくなるおそれがあります。

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ねじ緩み箇所の点検

各部のねじが緩んできた場合にはドライバーおよび、付属品のスパナで締め直してください。

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ストライク(ラッチ受部、デッドボルト受部)の調整

ドアのラッチがかからない場合は、ストライクの取付けねじを緩め、ストライクの位置を調整してください。調整後は確実にねじを締めてください。

お願い

ストライク取付けねじを全部外さないでください。トロヨケが脱落し、取付けられなくなります。※商品によって装備されているものが異なります。

例)1

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A方向:ラッチがかからない場合
B方向:ドア本体がガタツク場合

例)2

1.ストライク取付けねじをゆるめ、ストライクA(表板)を動かして調整してください。(図-1)

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2.ストライクAで調整しきれない場合は、ストライクA・B(表板+裏板)ごと動かして調整してください。(図-2)

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ツボ(親子、両開きドアの場合)の調整

ツボのなかに砂、ほこり等がたまった場合は、清掃してください。調整機構付ツボの場合、子扉を室外側に調整できます。

1.子扉を開けます。
2.ツボ内部の調整ねじをゆるめ、位置を調整してください。室外側に3.5mmまで子扉が動きます。

※上枠・下枠共に調整できます。
※調整後は確実にねじを締めてください。
※商品によって装備されているものが異なります。

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